コラム「四季の風」

発展は柔軟さから生まれる

2021.11.02

コラム「四季の風」

 ◆11月に入り、プロ野球のレギュラーシーズンが終了した。例年なら日本シリーズで盛り上がっている頃合いだが、今年は東京オリンピックの影響で日程が後ろ倒しになった◆クライマックスシリーズへの進出を逃した球団では、来季に向けた動きが活発になっている。最も注目を集めているのは、日本ハムファイターズの新監督に就任する新庄剛志氏だろう。阪神時代、元監督の野村克也さんから「宇宙人」と評され、昨年末には現役復帰を目指してトライアウトを受けたことで再び脚光を浴びた◆新庄新監督は早速、SNSでファン投票スタメン構想を披露。「自分が考えたスタメン」が現実になる可能性があるのだから、他チームのファンには羨ましいのではないだろうか◆真剣勝負の場にお遊びを持ち込むのはけしからん、という意見もあるかもしれない。ただ、プロ野球はエンターテインメントであり、応援する人がいて初めて成り立つビジネスだ。硬直した思考の先に進化はなく、柔軟さから発展は生まれてくる。新庄新監督は、今後もたくさんのファンが喜ぶ新しい仕掛けを繰り出すのだろう。(H)

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