コラム「四季の風」

リスクの芽は皆で摘む

2025.05.13

コラム「四季の風」

 ◆ゴールデンウィークが明け、各団体の総会が活発になってきた。総会は団体の運営方針や予算、事業計画などを決定する重要な会合の場。厳かに進められる様子を見ると、記者という立場ではあるが自然と身が引き締まる思いがする◆冒頭に行われるトップのあいさつは、やはり担い手不足をはじめとする業界の課題についての話題が多い。資材高騰や働き方改革への対応などもそう。業種を問わず、誰もがより良い方策を探し出すべく頭を悩ませている◆総会が一段落すると、次は7月の全国安全週間を前に、安全大会が盛んな時期になる。本年度のスローガンは小澤正紀さん(東京都)の作品『多様な仲間と 築く安全 未来の職場』。外国人労働者が増加し、多様性が求められる中、時代に即したスローガンといえるだろう◆全国安全週間は今年で98回目。3桁の大台が目前まできている。もちろん、安全は何かの記念で取り組むものではない。日頃から危険を遠ざける意識を持ち、墜落・転倒、熱中症、重機災害など、皆で先回りしてリスクの芽を摘んでおくことが大切だ。(H)

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