コラム「四季の風」

手書きで伝わる新たな一面

2025.04.22

コラム「四季の風」

 ◆水戸市立博物館では、企画展「特別公開『戦国武将書翰集』の世界」が開催されている。近年水戸市内で発見された戦国時代の古文書「戦国武将書翰集(しょかんしゅう)」が初公開とのことだが、まだ来館できていない。可能なら、展示の見どころを解説するギャラリトーク開催日に訪れてみたい。

 ◆展示は、豊臣秀吉や明智光秀、斎藤道三、長宗我部元親などの戦国武将が出した書状。新たに見つかった古文書から、戦国時代の舞台裏や武将の新しい一面を知ることができるかもと考えると楽しみだ。

 ◆ふと、最後に手紙のやりとりをしたのはいつだろう? と考えた。おそらく携帯電話を持っていなかった頃、友人と手紙を書き合ったのが最後かもしれない。内容はもちろん、たまに添えられたイラストで笑いあったこともあった。

 ◆その人の持つ感性や雰囲気など、文字だけでは伝わらないものを表してくれるのが手書きではないかと思う。メールやラインで気軽に、即座にメッセージのやり取りができるのが当たり前になった今、手紙を出してその返事をのんびり待つスタイルに回帰してみるのも悪くない。(K)

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