草木のように、蛇のように
2025.01.07
コラム「四季の風」
◆年末年始は実家に帰省した。年明け早々に甥っ子姪っ子が実家に集まり、例年と比べてとてもにぎやかな新年となった。あまりにも甥っ子姪っ子が元気で、みんなが帰った後はほんの少しさみしく感じたのは内緒である。
◆ことしは巳年。干支では乙巳(きのとみ)にあたる。乙は日陰でも成長してしなやかに伸びる草木を表し、蛇は脱皮を繰り返して成長していくさまから復活と再生のシンボルとされる。またギリシャ神話の医神アスクレピオスが持つ杖には蛇が巻きついており、世界保健機構WHOの旗章に用いられ、医療・医術の象徴としての側面も持つ。
◆24年も多くの自然災害が発生し、新型コロナウイルス感染症の影響もいまだに残る。だが災害復旧は着実に進み、新型コロナウイルス感染症との付き合い方も分かってきた。巳年であることしは、さらに「復活と再生」が進むことを祈る。
◆私自身も乙巳にあやかり、草木や蛇のように、柔軟性を持って成長する年にしたい。脱皮を繰り返して成長する蛇のごとく、失敗を恐れずさまざまなことにチャレンジする年にできればと思う。(K)