防災・減災さらなる取組を
2025.01.21
コラム「四季の風」
◆1月も下旬に入り、さすがに正月気分も抜けた頃合だろうか。各団体の新年会は盛況で、コロナ禍もほぼ払拭されたと感じる。時節柄、インフルエンザが猛威をふるっているのでマスク姿の人も多いが、やがてその数も減っていくだろう◆昨年は元日から続いた悲しいニュースも、今のところ幸いにして聞こえてこない。阪神・淡路大震災から30年の節目となる先週金曜日には、犠牲者を追悼する行事がしめやかに行われた。このまま穏やかな日々が過ぎてくれることを願わずにはいられない◆しかし、自然災害はいつ起きるか分からないもの。政府の地震調査委員会は、南海トラフ巨大地震の30年以内の発生確率を「80%程度」に引き上げた。南海トラフ巨大地震は100~150年間隔で発生しており、前回のマグニチュード8クラスの昭和東南海地震、昭和南海地震から約80年が経過している◆もはや起きる起きないの議論に意味はない。必ず起きるという前提で、いかに備えておくか。防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策は新年度で一区切りとなるが、今後もさらなる取組が必要だ。(H)