コラム「四季の風」

泰平、安穏な一年を

2024.12.24

コラム「四季の風」

◆「嵐が来るわ」。今年の大河ドラマ『光る君へ』は、この一言で幕を閉じた。平安の世が終わり、武士の世の訪れを予感させるラストだ。来年の大河ドラマ『べらぼう』は、戦乱の世を過ぎて久しい江戸中期の時代を描く。「嵐」の過ぎた後の時代は、どのように描かれるのか。

◆2024年の幕開けも、嵐のような波乱続きだった。能登の震災、羽田空港の事故。悲痛なニュースが相次ぎ、さらに9月には、記録的な豪雨が能登を襲った。今なお避難所に身を寄せている人がいる状況であり、一日も早く平穏が訪れることを祈らずにいられない。

◆明るい話題も少なくなかった。大谷翔平選手の50-50達成や、パリ五輪でのメダルラッシュなど、嬉しいニュースに元気をもらった。五輪ではブレイキンなど、新しい競技が注目を集め、日本勢もメダルを獲得。華々しい活躍を見せてくれた。

◆一年間で、様々な出来事が嵐のように起きては過ぎ去っていったように思う。自民党の総裁選など、24年後期も大きなニュースが尽きなかった。25年は、日の光が穏やかに差すような年になることを願う。(S)

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