コラム「四季の風」

天の見下ろす不平等

2026.07.14

コラム「四季の風」

◆1878年、高知県で一人の女性が「女だから選挙権がないというのはおかしい」と声を上げた。2年後、地元町議会は戸主限定という制限付きで日本初の女性参政権を認める。しかし4年後には、法改正により参政権は再び男性のみの権利となった。

◆その後も平塚らいてうの青鞜社結成や新婦人協会設立など、婦人解放の機運は高まっていく。こうした運動に賛同した大勢の血の滲む努力の末、日本国憲法の「法の下の平等」により女性の参政権が認められた。明治から昭和にかけての、長い戦いだった。

◆時代は令和。誰もが等しい世の中になっただろうか。建設業界では女性活躍の場が増え、女性活躍・定着促進に向けた取組も進められている。より平等な社会を目指す社会の変化は目覚ましい。

◆しかし、今なお様々な場で性差別的な発言は絶えない。国家の行く末を担うはずの政治家ですら公然と女性の人権を侵害する発言をし、半端な釈明で言い逃れることもある。女性が「人」として生きる権利のため戦った先人が今の世を見たらどう思うのだろう。彼らを笑って振り返ることができないのが悲しい。(S)

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