コラム「四季の風」

歴史を忘れず未来を守る

2026.09.15

コラム「四季の風」

◆昭和22年9月、関東地方を中心に甚大な被害をもたらした「カスリーン台風」が発生した。この台風による死者は1100人、負傷者は2420人にものぼる。利根川などの堤防決壊や土石流等により、多くの犠牲者が出た。

◆「利根川は本邦第一の大河にして、水利広大なれども水害激甚なるを以て、古来度々改修工事を施工し来れり」。これは昭和13年に立てられた「利根川増補計画」概要の一文だ。利根川の水害対策として計画されたが、太平洋戦争の勃発によりほぼ進まなかった。改めて改修計画が策定されたのは戦後、カスリーン台風による打撃を受けた後だった。

◆自然災害は現代でも猛威を振るう。ここ数週間、各地で線状降水帯が発生し、そのたびレベル4、5の警報が出された。世界ではネパールと中国の国境付近で土石流と洪水が発生。気候変動による氷河崩落が原因ではないかとされている。

◆異常気象による災害は留まるところを知らない。国際社会が一つとなり、国を超え手を携えての対策が必要だろう。災害の歴史を忘れず、国同士で争わず。当たり前のことが今、未来を守るため何より大切ではないか。(S)

検索

カテゴリー

アーカイブ

お問い合わせCONTACT

電子版

未来e-net