コラム「四季の風」

読める文字、読めない文字

2026.09.08

コラム「四季の風」

 ◆きょう9月8日は国際識字デーだ。ユネスコでは識字はすべての人の基本的人権であるとし、識字率の高い、公正、平和で持続可能な社会をつくるために識字の重要性を喚起している◆わが国は小中学校が義務教育として定められており、非常に高い識字率を誇る。一方、ユネスコによると2024年時点で少なくとも7憶3900万人の若者や成人が基本的な識字能力を欠いているとしている◆子どものころの自分はそれほど勉強が好きだったわけではないが、漢字の勉強は好きだった。本を読んでいて読めない漢字や熟語に遭遇した時、読み方や意味を自分で調べた記憶がある。今ならネットで即座に答えがでるが、当時はパソコンさえない時代。人に聞いたり辞書を引いたり。手間はかかったが、その手間が血肉になった気がする。この頃は専らキーボードで文字を入力するようになってしまい「読めるけど書けない」という事態に陥っているのは悔しいところだ◆そして、最近もう一つ由々しき事態が。寄る年波か、細かい文字がとても見えにくくなった。漢字が書けないどころか物理的に読めないようでは日々の生活に差し障る。そろそろ覚悟を決めて老眼鏡を買わねばならないか。(N)

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