コラム「四季の風」

壊さず燃やさぬ灯に

2026.08.18

コラム「四季の風」

◆子どもの頃、親や祖母に連れられて阿見町の予科練記念館に行ったことがある。幼いながらに戦争の怖さを痛いほど感じたことが、今でも記憶に新しい。祖母は亡くなったが、祖母と共に行った記念館は、今も人々に戦争の悲惨さを伝えている。

◆今年8月15日、81回目の終戦の日を迎えた。政府主催の全国戦没者追悼式には計4180人が参列。このうち戦没者遺族は3112人で、戦後生まれは半数を超える1840人、過去最多となった。戦争を肌で知る世代は、徐々に少なくなっている。

◆こうした中、戦争の体験談を映像で残し動画を配信する、戦争体験者の家族が代わりに語り部を務める等、継承を絶やさないための取り組みが進められている。日本がこれからも平和であり続けるためには、記憶を風化させないことが肝要だろう。

◆国外では、今なお各地で戦争が続く。今を生きる私たちも、戦争と平和について他人事と思わず考え続けなければならない。日本はもう決して戦争をしない。核を持たず、使わず、持ち込まない。こうした誓いこそが、世界中が目指すべき平和へと導く灯台の灯になることを願う。(S)

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