土木おじさんが思う

土木おじさんが思う② 寄稿 スマートIC

2026.05.01

土木おじさんが思う

工事が生む地域の利便性

道路渋滞の対策に有効

 端午の節句は、男の子の健やかな成長と健康を願う日本の伝統行事です。子育てをしていた頃、我が家でもたくさんの鯉のぼりを天高く上げ、親がつくってくれた柏餅をよく食べたものです。柏餅は、新芽が出るまで古い葉が落ちない柏の葉にちなみ、「家系が途切れない=子孫繁栄」の縁起物なのだそうです。今年は孫のためにも、新たに柏の木を数本植えようと考えています。

 さて、前回は高速道路のお話をしましたので、せっかくですからスマートインターチェンジについてもお話ししましょう。
 まずは、友部SAスマートICの整備について。私が水戸土木事務所長を務めていた時、この事業を積極的に進めたのです。
 ある時、国はETCスマートICの社会実験を全国10カ所程度で実施すると発表しました。私をはじめ、県庁で高速道路に携わっていた者は、みんな「これはチャンスだ」と思い、採択に向け動き出しました。
 候補地の中から友部SAを選定し、県と、地元の友部町(当時)とでタッグを組み頑張りました。当初の10カ所からはもれてしまいましたが、見事追加で認めてもらえました。これで、うまくいけば地方負担が極めて少額で済むインターができるのです。
 ところが、いざ採択され、現場は進んできたものの、当時はETC自体がほとんど普及していませんでした。すぐさま、県の公用車すべてにETCを搭載するよう本庁へ働きかけ、とりあえず私の車から搭載することになったのです。
 友部町でも補助金を出したり、民間企業にお願いしたりして、ETCの普及とICの利用を働きかけました。実験期間中に利用者数が多くなれば、社会実験で設置したものが恒久化できるということで、みんなで知恵を出し合い、力を合わせて頑張りました。
 各事務所に対しても、県庁に来る時はこのスマートICを必ず利用するようお願いしました。もちろん建設業界の皆様にも、絶大なご協力をいただきました。
 結果は大成功。この地域はとても利便性が高く、魅力的な場所になったと思います。
 それから、水戸北スマートIC。これは国道123号に連結させる全国初の本線直結型のインターです。大急ぎで整備するため、ハーフインターやむなしで整備したインターでした。
 本来、高速道路の追加インターは1カ所約30億円ほどかかると言われ、なかなか設置が難しいものでした。しかし、このスマートICは、取付道路を地元でうまく設置できれば、かなり少額で設置できるのです。
 このスマートインターができたことによって、水戸の北部地域、また城里町方面は大いに利便性が向上しました。
 その後、東海スマートIC、石岡小美玉スマートIC等々設置されています。既存道路の渋滞対策にも、非常に有効だと思います。
 素晴らしい高速道路ネットワークが完成するので、やはり今後はスマートICの整備をどんどん計画・実施していくことが地元のためにも望まれること。私も期待しております。

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