コラム「四季の風」

いつかの自分のために

2024.03.12

コラム「四季の風」

◆犬の散歩をしていた時、激しい揺れに見舞われた。揺れが収まった後は、犬と一緒に大急ぎで家に帰った。家の中には本や割れた食器が散乱していた。仕事の都合上、家に帰れなかった父を心配しながら、不安な夜を過ごした。東日本大震災、あの日から13年が経った。

◆水道、ガス、電気が止まり、しばらくは菓子パンなどを食べた。久しぶりに飲んだ温かい味噌汁は、それまで飲んだ味噌汁の中で一番美味しく感じたことを覚えている。春を目前に、まだ冷え込む日が続く中、温かい食事が何より嬉しかった。

◆今年1月1日には、能登半島地震が発生。大きな被害が出て、元日以降も次々と悲痛なニュースが報道された。失われたものはあまりに多い。今後の復旧復興が、少しでも早く進むことを祈る。

◆地震はいつ、どんな時に起こるか分からない。そのことを思い知った年始だった。今年は非常食や防災セットが売られているのを、以前よりも頻繁に見かける。万が一の備えをしておけば、いざという時の不安がわずかでも取り除けるだろう。未来の自分を助けるために、いま、万全の備えを。(S)

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