コラム「四季の風」

中秋の名月に思う

2023.10.03

コラム「四季の風」

 ◆9月29日は中秋の名月だった。帰り道、夜空に浮かぶ満月を撮影してみたが、星を撮るのはなかなか難しい

◆満月と言えば月見。月見と言えば団子。茨城県や福島県などの一部地域では「お月見泥棒」という風習があるようだ。十五夜の日は、月見のお供え物をこっそり盗み取ることが許されるという、いわば和風ハロウィンといったイベントで、微笑ましい

◆うさぎが餅をつくという伝承があり、かぐや姫の故郷ともいわれるお月さま。月をテーマにした和歌は数多く残されており、古くから人々の心をつかんで止まない存在であることが分かる

◆1969年には人類が月面に到達。近年は月面拠点建設の建設のため、月面環境での無人化施工の研究が進んでいる。いずれ一般人が月面旅行をする時代が来るかもしれない。そんな未来を夢想しながら、今は夜空の月を眺める。(N)

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