コラム「四季の風」

変わっていくべきこと

2021.08.03

コラム「四季の風」

◆オリンピックの影響で、大河ドラマが3週間休止となっている。その後1回分を放送し、さらに2週間の休止も決まっている。毎週楽しみにしていたので気落ちはしたが、毎日のように続くメダルラッシュには目を見張るものがある。

◆2年前の大河ドラマ『いだてん』では、オリンピックに関わった主人公二人の人生はもちろん、彼らを取り巻く人々や時代の熱、空気があまりに鮮明に、時に残酷なほど丁寧に描かれた。

◆今や当たり前の存在である女性スポーツ選手が、その当たり前を勝ち取るまでの足掻き。戦争や災害に振り回され、それでもスポーツを愛することをやめなかった人の抗い。時代に翻弄されながら生きた人々の葛藤を、ドラマを通して知ることができたおかげで、選手への敬意はより大きくなった。

◆約110年前、初めてオリンピックに出場した金栗四三氏は、マラソンの途中にコースを外れ、ゴールすることが叶わなかった。当時、帰国した彼への中傷は公に行われたという。現代においては、選手へのSNSでの誹謗中傷が問題になっている。このような問題がなおも続いているようでは、先人たちへ顔向けが出来ないのではないか。(S)

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