コラム「四季の風」

一刻も早い安全対策を

2023.01.31

コラム「四季の風」

 ◆若いころ、駅のホームから線路に落ちたことがある。ホームと電車の乗り口の間に隙間があり、電車に乗ろうとした瞬間、その隙間にすっぽりとはまった。瞬間的に自力で這い上がれたから事なきを得たが「一歩間違えれば死んでいたな」と背筋が凍った

◆今月、常磐線で相次いで人身事故が発生した。事故に遭われた方はもちろん、ご遺族の方々の心痛は計り知れない。もちろん、電車を運行していた鉄道会社の皆さん、電車に乗り合わせていた乗客の皆さんも大変心を痛めていることと思う

◆ホームから誤って落ちた経験のある身としては、ホームドアの設置がより早く進むことを望みたい。費用面がネックになるという話も聞くが、冷静に考えると高速で走る鉄の塊と人間の間を阻むものが何もないというのはかなり恐ろしいことではないかと思う。ホームには小さい子供もいるし、障がいを持った人も利用する

◆建設業の取材で「安全は全てに優先する」というフレーズを常に耳にする。さまざまな課題があるのは重々承知だが、少しでも早く安全対策が進むことを祈りたい。もう、悲しいニュースは聞きたくない。(N)

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