コラム「四季の風」

向かい風こそ飛躍の好機

2023.01.05

コラム「四季の風」

 ◆正月は実家で過ごした。初詣に行き、おせち料理やお雑煮も堪能。年賀状はすっかり出すのが遅くなってしまった。お正月の遊びとしては凧あげや羽根付きなどが有名だが、今の子どもたちは触れる機会はあるだろうか

◆ことしは卯年。干支で癸卯(みずのとう)に当たる。高くジャンプするのが得意なうさぎのように、日本社会の飛躍を期待したいところだが、さてどうなるか

◆年末年始は久々に外出制限がなかったが、一方で新型コロナウイルスの感染者は下げ止まりを見せず、死者数も増加傾向にある。引き続き感染対策を講じていく必要がある

◆建設業界ではDXの推進や完全週休二日制の導入が求められ、労働時間の上限規制も2024年4月から始まるなど、変革の波が否応なく押し寄せる。資材価格の高騰が公共事業に与える影響も大きい。厳しい1年になるであろうことは想像に難くない

◆しかし、高く飛ぶために思い切り低くしゃがむ必要があるように、凧が最も高く舞い上がるのが向かい風の時であるように、厳しい苦難に直面する瞬間こそが最大のチャンスであるとも言える。飛躍の1年にするために、まずは1日1日を大切に。(N)

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