コラム「四季の風」

日曜八時の45分

2022.01.18

コラム「四季の風」

◆『鎌倉殿の13人』が、始まって早々に大きな話題となっている。このタイトルが示すのは、鎌倉幕府における十三人の合議制という制度。源頼朝亡き後、鎌倉幕府の有力御家人13人で政治のあれこれを決めていく、というものだ。しかし、発足後すぐに内部抗争が勃発してしまう。

◆豪族の次男坊に過ぎなかった主人公・北条義時も、姉・政子が頼朝の妻となったことをきっかけに、政治の世界に身を投じることとなる。時代のうねり、身内同士の諍いに巻き込まれる彼は、一体何を思うのだろうか。毎話楽しみにしたい。

◆また、豪華キャストによる源平合戦も見どころの一つだろう。作品によって描かれ方の違う、源義経という人物がどう描かれるのか気になるところだ。それぞれの思惑が交差する中、繰り返されるであろう合戦シーンも注目したい。

◆作中では現代的な言葉遣いが多く見られ、賛否が分かれているようだ。個人的には、コメディ色が濃くなるおかげで、後のダークな展開も際立つので、非常に効果的だと感じた。疾風怒濤の時代を、主人公・義時と共に駆け抜けるような気持ちで視聴したい。(S)

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