怪しく楽しい妖怪世界
2025.10.21
コラム「四季の風」
◆「妖怪」と聞くと、何を思い浮かべるだろうか。私は猫又や九尾の狐などの動物の妖怪をすぐに思いつく。新型コロナの流行初期に注目を集めた、疫病退散のご利益があるとされる「アマビエ」を思い浮かべる人も多いだろう。県内にも河童やだいだらぼっちなど、さまざまな妖怪の伝説が残っている。マンガやゲームなどに登場するなど、現代でも妖怪は娯楽の一種として身近な存在といえる。
◆中世や近代において、妖怪は災害や疫病、戦乱などをもたらす存在として語られた。また、子どもたちが犯罪に巻き込まれないよう、注意喚起を促すために生まれた妖怪の話も聞いたことがある。絵画や芸能にも描かれるなど、妖怪は昔から人々の生活に寄り添って生まれた存在であることがうかがえる。
◆現代でも続く妖怪ブーム。その担い手の一人に、水木しげる氏が挙げられる。その妖怪世界を楽しめる企画展「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~」が、県天心記念五浦美術館で週末まで開催されているそうだ。怪しくも楽しい、100の妖怪が集う世界にぜひ飛び込んでみたい。(K)

