コラム「四季の風」

完成がもたらす希望

2026.06.16

コラム「四季の風」

◆未完の聖堂と呼ばれる「サグラダ・ファミリア」。144年の時を経て、ついにメインタワー「イエスの塔」が完成した。全体の完成にはまだ時間がかかるようだが、一つの区切りとして記念式典も開かれた。時代に翻弄され、様々な苦難を乗り越え、工事はこれからも進んでいく。

◆サグラダ・ファミリアは建築家アントニ・ガウディの遺作であり、未完成ながら世界遺産に登録された。外観の装飾の細かさもさることながら、内部のステンドグラスも特筆すべき美しさだ。

◆ガウディは1883年からサグラダ・ファミリアの建築に関わり、完成を見ぬまま1926年に没する。36年にはスペイン内戦が勃発。設計図は燃え模型は破壊され、資料の多くが失われたが、その後は工法の変更や3D技術の進歩等により工事の進捗は加速。完成まで300年以上かかると見込まれた聖堂の完成は、すぐそこに見えている。

◆ローマ教皇レオ14世は、記念式典で世界中の戦争や貧困に言及し、平和の重要性を訴えた。祈りの場である聖堂が完全な姿に近づこうという今、世界平和という祈りの成就にも期待を寄せたい。(S)

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