豊かな土のような世へ
2025.12.23
コラム「四季の風」
◆今年の大河ドラマ『べらぼう』が完結した。大河ドラマとしては珍しく、最後は主人公・蔦屋重三郎の人生を粋な演出で閉じる、明るい印象の幕引きとなった。書をもって世を耕す『耕書堂』の名のもと、世の中を豊かにしようと奮闘した彼の姿に元気をもらう一年間だった。
◆今年も、いよいよ終わりが近づいている。春には大阪・関西万博が開幕、来場者数が約2557万人にも及ぶ大盛況であった。10月には、高市早苗氏が首相に就任。女性初の首相として奔走している。高い支持率を維持しているが、物価高や外交政策など課題は多い。
◆忘れてはいけないのが、1月に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故のことだろう。インフラ老朽化対策は、大きな問題として眼前に迫り来ている。このほか、全国での熊出没、米の価格高騰なども記憶に色濃く残っており、平穏とは決して言えない一年だった。
◆来年の干支は午年。馬は、力強く駆ける姿が印象的な生き物だが、田畑を耕す手助けもしてくれる、人の生活に近い存在だ。2026年は、土を柔らかく耕すように、豊かな世を目指す年になることを祈る。(S)

