コラム「四季の風」

荒波を乗り越えて

2025.10.28

コラム「四季の風」


 ◆高市早苗内閣が発足して一週間。憲政史上初の女性首相の誕生ということもあり、ほとんどこのニュースで持ちきりだったのではないだろうか。内閣の顔ぶれを見ると、初入閣は10人で閣僚の半数超を占めた◆その一方、女性起用はメディアの予想を下回る2人にとどまったが、いわゆる“ガラスの天井”は破られた。今後、閣僚が北欧並みの男女半々となるのもそう遠くはないはずだ◆先週中には副大臣や大臣政務官も出揃い、本県関係では自民党の田所嘉徳氏が復興副大臣に、同党の国光文乃氏が外務副大臣に就任した。田所氏の副大臣は2回目、国光氏は初の就任となる。自然災害が激甚化・頻発化し、国際情勢も不安定さを増す中、どちらも非常に重要なポスト。両者の活躍には特に期待がかかる◆24日の所信表明で、高市首相は物価高への対応を最優先に取り組む考えを強調した。12月17日までの臨時国会では、その裏付けとなる補正予算案の成立が最優先課題になるだろう。年末には来年度予算案の編成も控える。ぎりぎりの攻防が予想される中、国民生活のためにも、高市内閣にはなんとかこの荒波を乗り越えてほしい。(H)

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