コラム「四季の風」

いつか来る「その時」に備えて

2025.08.05

コラム「四季の風」

 ◆7月30日の朝、カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8・8の地震が発生した。それに伴い、日本の沿岸部に津波警報や津波注意報などを発表。茨城県でも避難指示が出された。状況やニュースのテロップを見て、東日本大震災を思い出してなかなか落ち着くことができなかった。

 ◆31日の夜までには全ての津波警報・注意報が解除。「予想に反して深刻な被害が出なくてよかった」と胸をなでおろした。各地における津波対策や避難所開設について、迅速な対応は日頃の備えの賜物ではないかと思う。しかし「前回は被害がなかったから今回も大丈夫」を覆してくるのが自然災害。今後も災害に向けた備えを万全にする必要があるだろう。

 ◆国内では首都直下型地震や南海トラフ地震などの大地震が懸念されている。県内でも今後30年以内に震度6弱以上の揺れに襲われる確率が80%を超える市町村があり、地震のリスクが高まっていると言える。自然災害を完璧に予測することはできない。だが災害の発生に備えることはできる。「今からできることは何か」を改めて実感した1日だった。(K)

お問い合わせCONTACT

電子版ログイン

未来e-net