演劇でまちの魅力発見
2024.11.19
コラム「四季の風」
◆10月26日、27日の2日間、「つち浦々まちなか演劇めぐり」が土浦市で開催された。このイベントは土浦市のまちなかにある複数の店舗などを会場として演劇などの催しを上演するという企画。昨年は土浦駅周辺で、ことしは神立駅付近で実施された
◆今回演劇の会場となったのは居酒屋や焼き鳥屋、中華料理屋など地元に愛されている飲食店。客席と舞台の距離が非常に近く、大ホールでは味わえない臨場感が魅力のひとつだ。「演劇は劇場やホールで見るもの」というイメージを良い意味でくつがえしてくれた。また、日ごろ懇意にしている常連客の方にとっても、お店の別の一面を感じられて面白かったのではないか
◆会場である店舗と店舗を行き来する際にまちなかを歩いて移動するわけだが、普段車での移動に慣れていると知らないまちを歩いて移動するという体験は貴重だ。初めてみる街並み。気になるお店。そして地域に住み、生活している人たちの歩く姿。どれも魅力的で新鮮に映った
◆土浦市は第三期中心市街地活性化基本計画を策定し、まちなかのにぎわい向上に力を入れている。活性化のヒントは、こんなイベントの中にもあるかもしれない。(N)