土木おじさんが思う

土木おじさんが思う⑥ 寄稿 直轄国道

2026.09.01

土木おじさんが思う

地元企業の受注に期待

 9月は、昔は「長月(ながつき)」と呼ばれていました。「夜長月(よながつき)」を短くして「長月」になったようです。今年の9月22日は特別な祝日のようで、前後を敬老の日と秋分の日という2つの国民の祝日に挟まれた年は「国民の休日」として自動的に休日になるそうです。このように上手く繋がったのは2006年以来。土日の次の連休なので5連休となるわけです。私はいつも休日なので関係ありませんが、道路渋滞や工事現場の遅れなどを心配したり、休日を利用して家族で遠出できる人は楽しいだろうな、などと思っています。

圏央道で魅力や利便性向上

 さて、今回は直轄国道についてお話しします。国道は、国が直接管理する直轄国道と、都道府県などが国から預かって管理する補助国道に分けられます。茨城県の直轄国道は、4号と468号、それに6号、50号、51号の5路線です。
 まずは国道4号。日本でも最長クラスの国道で、江戸時代には奥州街道と呼ばれていました。新4号国道はロングバイパスで4車線化が済んでおり、今は6車線化や立体化を進めています。素晴らしい道路で、まるで無料の高速道路のようです。
 現道の渋滞緩和を図るため、昭和43年に新4号国道バイパスに着手。このうち古河~小山バイパス15・8㎞(茨城県内9・15㎞)は、昭和48年に宇都宮国道事務所により着手されました。
 宇都宮国道事務所により、平成4年度に暫定2車線で供用され、平成17年度に全区間4車線化となりました。昭和48年当時の境土木事務所に転勤したとき、事務所内に新4号国道の用地買収チームがあり、頑張っていたのが懐かしく思い出されます。
 次は国道468号、いわゆる圏央道です。すでに全区間2車線で供用され、現在は4車線化が急ピッチで進められています。圏央道により、茨城県の魅力と利便性は大幅に向上したと思います。この圏央道にはいろいろと思い出があります。
 最初は、できるわけのない夢の計画などと言われていました。まず、都市計画決定にあたっては、東の「ヒシクイ」、西の「オオタカ」、この希少な鳥の扱いには大いに悩まされました。
 全区間都市計画決定ができたのは平成6年度。ちょうどこの年、圏央道と県南部の国道整備を担う国土交通省の常総国道事務所が土浦市に設置されたのです。「さあ、これで圏央道が急ピッチで進むだろう」と、我々は大歓迎したのです。「金食い虫」などと非難されましたが、結果オーライ。よかったよかったです。
 3番目は国道6号。古くは「水戸街道」「陸前浜街道」などと呼ばれていました。広域物流を支える幹線であり、地域の生活道路としても重要な道路ですが、いたるところで渋滞が発生しています。
 これに対応するため、常陸河川国道事務所(一部常総国道事務所)によりバイパス整備や道路拡幅が進められています。牛久土浦バイパス、千代田石岡バイパス、大和田拡幅、東海拡幅、日立バイパス(Ⅱ期)などです。
 県は、地元調整などの協力はもちろん、最近では土地開発公社を活用して積極的に用地買収支援なども行っています。引き続き、頑張ってもらいたいと思います。
 また、いよいよ国道6号と国道50号の酒門交差点の立体化「酒門立体」が始まります。地元調整や工事は大変でしょうが、効果は抜群。「皆様、ご協力のほどを」です。
 4番目は国道50号です。私は約30年近くこの国道を利用して通勤していましたが、いつも混んでいるのが悩みの種でした。海水浴シーズンや笠間の菊まつりの時期は特にひどかったです。
 笠間バイパス、桜川バイパス、結城バイパス、また水戸バイパスが旧内原町まで延伸されたので、今ではかなりスムーズです。現在は下館バイパスや協和バイパスなどが進められています。まだ2車線区間も残っていることから、引き続き全線4車線化に向け頑張っていただきたいと思います。
 最後は国道51号です。ところどころ太平洋を臨むことができる非常に魅力的な国道で、大好きな道路の一つです。江戸時代は水戸城下からの街道で、飯沼街道と呼ばれていました。水戸~鹿島までの道は鹿島神宮参詣の道で、「かしま道」と呼ばれたようです。
 現在、夏海バイパス4・1㎞、大洗バイパス4・3㎞、東バイパス5㎞が4車線で整備済みです。ワールドカップに合わせて整備が進んだ鹿島バイパス4・6㎞も4車線化されています。地元では「スタジアム大通り」という愛称で呼ばれているようです。
 現在は潮来バイパス4車線化の事業が進められています。東関道ができることから、より重要性を増しており、引き続いての整備が必要な国道です。
 以上5路線のお話をしました。現在、茨城県では常陸河川国道事務所と常総国道事務所が、直轄国道の整備にあたっています。
 県土木部は機会あるごとに「地元建設業界への発注」と「県産材の活用」について、国にお願いしてきました。直轄事業は結構な額。今ではだいぶ地元での受注もできるようになったと思います。
 やりづらいところはあるでしょうが、そういったところは少しずつ改善してもらい、よりたくさんの地元企業の皆さんが受注できるよう期待しています。

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