寄稿 自民党茨城県連最高顧問 岡田 広氏 

フランシス・ベーコンのことば

2026.09.03

寄稿 自民党茨城県連最高顧問 岡田 広氏 

自民党茨城県連最高顧問 岡田 広氏

 イギリスのフランシス・ベーコンの言葉に「談話は機転の利く人間をつくり、読書は完全な人間をつくる。そして、物を書くことは正確な人間をつくる」という言葉があります。
 「談話」というのは、皆が集まっていろいろな話をすることです。江戸時代の話を例にとりますと、江戸は「江戸八百八町」といわれ、長屋が多かったまちです。長屋に住んでいる人たちが、長屋の真ん中あたりにある井戸に集まっていろいろな話をします。炊事の支度をしたり洗濯をしたりしながら、井戸端で話をしていました。おそらく「井戸端会議」というのは、こういうところから来たのではないだろうかと考えます。
 そして、話が長くなってなかなか帰ってこないことを「油を売る」といいますが、これも井戸端の長話から来たのだと思います。話をすることによって、話題がたくさん広がっていきます。
 「うだつが上がらない」という言葉を聞いたことがあると思いますが、「うだつ」というのは「塀」のことです。江戸時代には自分のところで火事を出しても、隣には火を移さないように、隣で火が出ても自分のところには貰い火をしないように、塀を高くかけたそうです。
 「うだつ」を高くかけられる人は立派な人で、塀がどれほど高くかかっているかで、江戸時代にはその人の身分などを表したそうです。長屋の多かった江戸のまちの中でも、塀を高くかけられるのは立派な人だったということであります。
 どんな話でも、皆で集まって話をすることにより、他の所へいったときにどんな話題が出ても、とっさに機転を利かせて話をすることができるというわけです。それが、「談話は機転の利く人間をつくる。」ということのゆえんだろうと思います。
 そして「読書は完全な人間をつくる」。私たちは講演や挨拶の時、数字を間違ってしまうことがありますが、聞いている人が気づかず終わってしまうことがあります。しかし、本に書くということは、数字1つ間違っていたら大変なことになってしまいます。読書は完全な人間をつくるということは、本から読み得る知識というのは100%正確だということだろうと思います。
 もう一つ大事なことは、「物を書くことは正確な人間をつくる」ということです。「忘れる」という漢字がありますが、「忘れる」というのは「亡」という字に「心」という字が組み合わさって言葉ができています。覚えているけど思い出せないということです。聖徳太子は一度に十人の話を聞いたということでありますが、私達にはそういうことはできないと思います。
 物を書くということは、とても大切なことだと私は思っております。

検索

カテゴリー

アーカイブ

お問い合わせCONTACT

電子版

未来e-net