天の川を渡る橋
2026.07.07
コラム「四季の風」
◆本日、7月7日は七夕だ。天の川で離れ離れになった織姫と彦星が年に1度再会できる日とされる。恋にうつつを抜かし、機織りと牛の世話という本来の仕事を2人が怠ったため、怒った神様が天の川で引き離したという伝説は良く知られるところだ。真面目に働けば年に1度会える約束だが、年に1回だけというのはなかなかのブラック環境だな、とか、人の手では何年もかかる河川改修(というか河川創造)を一瞬で済ます神様は凄いな、などと野暮な疑問が浮かぶ◆では、どうやって会いに行くのか。調べてみると、鳥(カササギ)の群れが造った橋を渡るのだそうだ…鳥の橋?◆耐荷重は大丈夫か、途中で落ちて流されないか、とやはり妙な心配をしてしまう。構造計算もへったくれもない仮設橋だが、毎年崩落のニュースを聞かないところを見ると、カササギたちの施工技術とチームワークは一級品なのだろう◆鳥の橋を渡るリスクを冒さずとも、頑丈な橋でいつでも向こう岸に行ける現代のわれわれは幸せ者だ。そんなインフラを日々支える技術者に感謝しつつ、今夜は夜空を見上げたい。(N)

