コラム「四季の風」

いつか、夢の一欠片

2025.10.07

コラム「四季の風」

◆10月4日、建設フェスタ2025が開催された。午後から天気が崩れたものの、今年も多くの人が訪れ、会場中には明るい笑顔が溢れていた。好奇心いっぱいの子どもたちにとっては、夢のような一日となったことだろう。

◆建設機械の試乗体験は、どこも長蛇の列ができていた。やはり今年も「働く車」は子どもたちのヒーロー。重機ショーでも多くの観客が集まり、子どもたちは歌に合わせて動く重機を前に歓声を上げていた。

◆また、建女ひばり会による「ドボジョと橋を見てみよう」では、子どもたちが笠松運動公園内にある橋の点検作業を体験。子どもたちは、女性土木技術者と共に錆の有無の確認等を熱心に行い、自ら声を上げて報告したりしていた。建設業に少しでも興味を抱く子どもたちが、楽しく学ぶいいきっかけになったことだろう。

◆子どもは可能性に満ちている。大人に彼らの未来を決める権利は無いが、彼らが進む道を迷った時、建設業という選択肢をそっと提示し、魅力を伝えることはできる。この祭典も、いつか彼らが就職先を選択する時、思い出される記憶の欠片となることを祈る。(S)

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